できるだけ痛みを抑えた治療を行います

虫歯は身近な病気です。あまりに身近なため「冷たい物を口にするとしみる」「甘い物を食べると痛む」などの代表的な虫歯の症状が現れても、つい治療を先延ばしにしがちです。加えて、治療に「痛い・こわい」などのイメージがある方は、さらに通院の足が遠のいてしまいます。しかし進行してしまった虫歯は治療をしないと悪化の一途をたどります。虫歯は、軽い風邪のように自然治癒することはありません。

口腔内の異変に気づいたときはできるだけ早くご相談ください。土日も診療する通いやすい歯医者「日野ファミリー歯科医院」では、できるだけ痛みを抑えた治療をご提供しています。

痛いと感じたときにはすでにかなり進行しています

痛いと感じたときにはすでにかなり進行しています

虫歯は、お口の中の虫歯の原因菌が糖分を分解してネバネバになり、歯に付着して歯垢(プラーク)を形成します。そして糖分を分解して「酸」を出し、その「酸」が歯を少しずつ溶かしていくのです。歯を覆っているエナメル質は硬いので、虫歯の初期段階には自覚症状は現れません。しかしある程度歯質が溶かされてしまうと、「しみる」「痛む」などの症状に悩まされることになります。そしてそのまま放っておくと歯の神経にまで達し、何もしなくてもズキズキと痛むようになるのです。

痛みの少ない虫歯治療とは?

痛みの少ない虫歯治療とは?

治療が痛かった時代がありますが、今はさまざま工夫をすることで痛みを抑えることができます。痛みが苦手な方にも安心してご来院いただけるように、当院ではできるだけ痛みを抑え、患者さまのご負担を軽減するような治療をご提供しています。

【痛みを抑えるポイント】
  • 麻酔注射の針を刺すときに「チクっ」とする痛みの軽減のため、まず表面麻酔をします
  • 電動麻酔器を使用して、麻酔液の注入速度や圧力を一定に保って「圧痛」を軽減します
  • 痛みを最小限に抑えるため、歯科医療で使用できるもっとも細い針を使用します
  • カートリッジウォーマーを用いて麻酔液を人肌に温め、注入時の刺激を少なくします
虫歯の進行と治療
進行段階 おもな症状と治療法

CO:脱灰

CO:脱灰

歯を覆うエナメル質の成分がわずかに溶かされた状態です。白く濁ったように見えます。痛みなどの自覚症状はまだ現れません。

【おもな治療法】
毎日の歯磨きで汚れを落とすための「歯磨き指導」をするほか、歯の成分を戻す「再石灰化」を促すために「フッ素塗布」します

C1:エナメル質の虫歯

C1:エナメル質の虫歯

エナメル質がさらに溶かされて、黒ずみ穴が開き始めた状態です。歯の中の神経にはまだ遠いので、この段階でもほとんど自覚症状は現れません。

【おもな治療法】
虫歯の原因菌に汚染された部分を削り取り、レジン(歯科用プラスチック)を埋めて補います。

C2:象牙質の虫歯

C2:象牙質の虫歯

エナメル質の内側にある象牙質にまで汚染が進んだ状態です。象牙質は比較的やわらかいので汚染はどんどん進んでいきます。「冷たい物がしみる」「歯が痛む」などの症状が現れます。

【おもな治療法】
汚染された部分を除去してから、インレー(詰め物)を装着して削った部分を補います。

C3:神経に達した虫歯

C3:神経に達した虫歯

歯の中を通る神経にまで汚染が進行した状態です。何もしなくてもズキズキ痛みます。

【おもな治療法】
根管治療」を行い、虫歯の進行を抑えます。その上にコア(土台)を立てクラウン(被せ物)を装着して歯の機能を補います。

C4:歯根に達した虫歯

C4:歯根に達した虫歯

歯ぐきより上にある歯冠部分がほとんど溶かされ歯根にまで汚染が進んだ状態です。神経が死んでしまうと痛みはいったんなくなりますが、歯根の先に膿がたまると再び激しく痛みます。

【おもな治療法】
根管治療歯根端切除術で歯を残せない場合は抜歯が選択されます。抜歯後には入れ歯治療ブリッジ治療、またはインプラント治療などを行って失った歯の機能を補います。

※表は左右にスクロールして確認することができます

根管治療

根管治療

歯の中の神経にまで汚染が進んでしまった重度の虫歯は、そのままにしておくと抜歯を余儀なくされます。根管治療は歯を残すための治療で、歯の中を通る細い「根管」から虫歯の原因菌に汚染された神経や血管、歯質を除去して洗浄・消毒してから薬剤をすき間なく埋める処置です。根管はとても細く複雑な形状をしているので、治療には高度な技術が必要です。また、少しでも細菌を残してしまうと高い確率で再発させてしまうので、精密さも要求されます。

より精密な根管治療を目指して

より精密な根管治療を目指して

根管はとても小さく細いので、肉眼ではとても捉えきれません。しかし汚染歯質を残してしまうと再発につながります。当院では、拡大鏡を使用することで精密な根管治療を実現しています。歯の神経を抜く「抜髄根管治療(ばつずいこんかんちりょう)」では、歯根の先に膿がたまるリスクも考えられます。その際の治療の「歯根端切除術」にも対応していますので、ご安心ください。