~歯の健康のために~妊娠さんへのアドバイス
妊娠中のお母さまはとくに体調も心の状態も変化するなか、ご自分のお口の健康にまで気がまわらないことがあるのではないでしょうか。妊婦さんのお口の中は、さまざまな理由により虫歯や歯周病にかかりやすい環境になりがちです。妊婦さんのお口のトラブルは、お腹の赤ちゃんの健康にも悪影響を与える可能性があることを忘れてはいけません。
JR中央線日野駅より徒歩2分、平日20時まで土日18時まで診療する歯医者「日野ファミリー歯科医院」が、妊婦さんと赤ちゃんの歯の健康のための基礎知識についてお話しします。
妊娠中のお母さまとお腹の赤ちゃんの歯の健康について
妊娠すると虫歯や歯周病にかかりやすくなります。詳しくはこちらをご覧ください。こちらでは、お腹の赤ちゃんについてお話します。
生まれたばかりの赤ちゃんには歯が生えていません。妊娠7週ごろの赤ちゃんはまだ11mmほどの大きさですが、このころから歯の芽ができ始めています。妊娠3ヶ月~4ヶ月ごろには永久歯胚が乳歯の奥につくられ始めます。そして妊娠4ヶ月~5ヶ月ごろになると歯が硬くなってきます。
赤ちゃんの歯を丈夫にするためにしっかり栄養を摂りましょう
赤ちゃんの歯は、出産のときにはすでに歯ぐきの中でスタンバイしています。そしてその奥には永久歯も準備されているのです。つまり赤ちゃんの歯質を決めるのは、妊娠中だといえます。この時期に栄養のバランスが取れた食事を摂ることが大切なのです。
【歯の形成に必要な栄養素】
栄養素 | 多く含まれる食品の代表 | |
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タンパク質 | 魚、卵、牛乳、豆腐など |
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カルシウム | 小魚、チーズなど |
リン | 玄米、赤身の肉、卵など | |
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ビタミンA | ウナギ、ホウレンソウ、ニンジンなど |
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ビタミンC | 柑橘類、サツマイモ、キャベツなど |
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ビタミンD | 卵黄、きのこ類、サンマなど |
※表は左右にスクロールして確認することができます
妊婦さんもしっかりお口のケアをしてください
妊婦さんはつわりがあったり、少しずつしか食べられなかったりと体調が変化するため、お口のケアに気をつかうのが難しい方もいらっしゃるでしょう。ですが、お口の健康を守ることは妊婦さんにとってもお腹の赤ちゃんにとってもとても重要です。口腔ケアの仕方や、歯科医院での定期検診についてはこちらをご覧ください。
昔はお腹の赤ちゃんにカルシウムを取られるため、「一子生むと一歯失う」といわれたことがありました。しかしそれは迷信です。しっかりケアすれば妊婦さんのお口の健康は守れるのです。
赤ちゃんと虫歯について
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯の原因菌は存在しません。生活していくうちにまわりの大人の唾液を介して、やがて感染します。赤ちゃんと一緒にいる時間が長いお母さまからうつることが多いので、「母子感染」といわれています。将来的に虫歯のリスクを抑えるためには、虫歯菌への感染を遅らせることが大切です。
虫歯菌の感染を遅らせるためのポイント
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- 食べ物の口うつしはやめましょう
- 赤ちゃん用のスプーンやコップを用意して食器の共有はやめましょう
- 手やお口へのキスは控えましょう
- 家族全員で虫歯治療をしてお口の中をできるだけ清潔にしましょう